公立小松大学次世代考古学研究センター・セミナーシリーズ第3回「3D考古学の最前線」

日  時: 2024年7月6日(土)13時00分~16時15分
会  場 公立小松大学中央キャンパス 305・306教室
(https://www.komatsu-u.ac.jp/campusguide/campus-map/)
開催方式: 対面およびオンライン
※現地会場では、空間再現ディスプレイの実機体験!VRゴーグルをつけずに3Dの立体視コンテンツを楽しめます。
参加方法: 事前登録あり
※お申込みフォームが開かない場合は、お手数となりますがお問い合わせメール宛てにご連絡いただければと思います。
https://forms.gle/yaLyLafxLegrNwo26
参加費 : 無料
言  語: 日本語
主  催: 公立小松大学 次世代考古学研究センター
発表者 : 中園聡(鹿児島国際大学 教授)
野口淳(公立小松大学次世代考古学研究センター 特任准教授)
中野知幸(羽咋市教育委員会)
村野正景(静岡大学 准教授/公立小松大学次世代考古学研究センター 特任准教授)
西山剛(京都文化博物館)
中川大輔(株式会社エリジオン)
加藤薫(ヤマハ発動機株式会社)
モデレーター: 関雄二(国立民族学博物館 特定教授/名誉教授)


▼問い合わせ先
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問い合わせ先:公立小松大学 次世代考古学研究センター
komatsu.ngas@gmail.com
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公立小松大学次世代考古学研究センター・セミナーシリーズ第3回「3D考古学の最前線」

(pdf)


公立小松大学次世代考古学研究センター・セミナーシリーズ第3回「3D考古学の最前線」

申込先QRコード



プログラム

12:45

開場

13:00-13:05

開会の挨拶(山本博 学長)

13:05~13:50

中園聡(鹿児島国際大学 教授)
「3D考古学の実践と深化―悉皆的3D発掘・土器の新しい見方―」

 3Dが考古学に欠かせない基本技術になろうとしているいまこそ、考古学自体の多様化・ニッチの拡大など次代へ向けての理念とともに3Dの可能性が検討されるべきである。ここでは、演者らが発掘調査概念や記録概念の深化/転換を図るべく継続的に取り組む悉皆的3D発掘を紹介するとともに、3Dを応用した土器製作者の動作理解やバーチャル接合・可視化などを通して得られた知見や土器研究の新視角についても述べ、3D考古学の新時代を考える話題を提供したい。

13:50~14:15

野口淳(公立小松大学次世代考古学研究センター 特任准教授)
「3D点群データによる遺跡調査と記録の革新」

 考古学・文化財の分野で3Dデータの利用が急速に進んでいます。特に発掘調査における記録とデータ活用の観点からは点群データの活用が重要になります。点群は、大規模な地形から微細な遺物まで、かたちや位置を詳細に再現可能なデータです。未発見遺跡の探索、発掘調査と出土品の詳細な記録、遺構や遺物の分析など多方面に用いられ、これまでにない成果をもたらしつつあります。今回は特に、遺跡探査と発掘調査記録に焦点をあてて、3D点群データの利用がもたらす革新的成果について紹介します。

14:15~14:30

 小休憩

14:30~14:55

中野知幸(羽咋市教育委員会)
「能登半島地震と被災文化財の3次元計測」

 能登半島地震は、文化財にも甚大な被害を与えた。現地確認が進むにつれて、地上にある古墳や建造物等の被害が徐々に明らかとなり、一部で被災状況の3次元計測が進められている。被災前後の比較による被害の正確な把握が理想だが、被災前の3次元記録を有するケースは少ない。平時から計測しておくことは、「文化財防災」の観点で極めて重要と痛感している。能登の経験が、各地で起こりうる次の災害への備えとなるよう共有したい。

14:55~15:20

村野正景(静岡大学 准教授/公立小松大学次世代考古学研究センター 特任准教授)/ 西山剛(京都文化博物館)/ 中川大輔(株式会社エリジオン)/ 加藤薫(ヤマハ発動機株式会社)
「博物館における3Dデータ活用の工夫とその効果:京都文化博物館の事例」

 3Dデータは博物館でも近年よく利用されるようになった。土器や石器などの小型の資料から、建造物や遺跡などの大型の資料、あるいは展覧会をまるごと3D化したデータまで、そのストックは近年の技術的進化もあって急速に増えつつある。しかし、そのデジタルストックを博物館はどのように活かすことができるだろうか。現代博物館の主たる活動となっている展覧会で活かすにしても、3Dデータの利用手法や利用目的の設定、それに運営の仕方など、いくつもの細かな工夫が求められる。
 本発表では、京都文化博物館の展覧会での3Dデータ活用を事例とし、その工夫と課題を紹介する。それとともに、3Dデータおよび展覧会でのコンテンツ制作を担ってくださった株式会社エリジオンとヤマハ発動機株式会社の両者から、自社の技術や思想について紹介いただく。これによって博物館=利用者側と会社=開発者側のマッチングが京都文化博物館でどのようにおこなわれ、展覧会でのどのように活かされたの事例紹介としたい。なお当日は、展覧会で実際に使用したコンテンツを会場にもちこみ、来場者に体験していただく予定である。

15:20~15:35

小休憩、ディスカッションに向けた配置換え

15:35~16:15

質疑応答、ディスカッション
モデレーター:関雄二(国立民族学博物館 特定教授/名誉教授)