文化庁より委託された文化遺産保護国際貢献事業「ラテンアメリカにおける持続可能な文化遺産保存のための人材育成事業:LiDARを使った三次元計測とその取得データの処理・活用」の一環として、9月11~14日の4日間、ホンジュラスのコパンのマヤ遺跡にて、フォトグラメトリに焦点を当てた3D考古学の研修が行われました。
昨年度もコパンのマヤ遺跡にて同様の研修を実施しましたが、昨年度のリピーターも含め、今回は合計7名にご参加いただきました。その内訳としては、ホンジュラス国立自治大学やグアテマラ・デル・バジェ大学の学生、ホンジュラス国立人類学歴史学研究所の職員等であり、野口特任准教授の講義を受けたり、講義内の実習に取り組んだりするだけにとどまらず、昼休みにもフォトグラメトリを積極的に実践するなど、熱意に溢れていました。最終的には、グループごとに各々の実習の成果を発表し、フォトグラメトリの有用性や難しかった点を情報共有する機会も設けられました。
フォトグラメトリは比較的容易に導入できる3D考古学の一手法となるため、今後、研修参加者が各々の仕事や研究で活用していくことが期待されています。