5月27日、鵜遊立(うゆうりつ)地域活性化委員会の協力のもと、国際文化交流学科杓谷ゼミの3年生が、遊泉寺銅山(ゆうせんじどうざん)跡と隣接する鵜遊立地域において今年度最初の活動を行いました。学生は全員、この地域を訪れるのが初めてであり、銅山跡では、活性化委員会のメンバーの説明を受けながら、明治、大正時代に日本でも有数の産出量を誇って栄えていた銅山の姿に思いを馳せていました。また、鵜遊立地域では、鵜川石(うがわいし)に代表される、この地の石切り場で産出した凝灰岩石材が地域のいたる所でいまでも利用され、地元住民が石とともに生きている様子を観察しました。学生たちは、地域や銅山跡の活性化のためにどのような問題があり、どのような解決策が考え得るのかを今後考えていきますが、今回そのための基盤となる経験を積むことができたと思います。
なお、鵜遊立地域は昨年8月4日の豪雨による仏大寺川(ぶつだいじがわ)の氾濫により大きな被害を受けており、いまでもその傷痕を散見することができます。学生たちも地域を歩く中で、豪雨の時の話しをうかがい、あらためて身が引き締まる思いになりました。
今回の地域訪問により、新たに結ばれた学生と地元住民との関係をもとに、関係人口として秋に行われる地域イベントに主体的に参画していくべく、これから議論を進めていくことになります。(杓谷)