5月19日、公立小松大学の協定校であるグアテマラ・デル・バジェ大学人類学部考古学科において、次世代考古学研究センターの野口淳特任准教授による3D考古学の集中講義が行われました。この活動は、本年度、公立小松大学が文化庁より委託された文化遺産保護国際貢献事業「ラテンアメリカにおける持続可能な文化遺産保存のための人材育成事業:LiDARを使った三次元計測とその取得データの処理・活用」の一環として行われたもので、学部の2年生から最終学年(5年)生まで、マヤ考古学専攻の7名の学生とバジェ大学が実施している考古学プロジェクトから考古学者が1名の計8名が参加しました。
参加者は、すでに4月に行われたオンラインでの予備講義を受講しており、今回は、対面により理論的な講義の受講と考古遺物の3Dスキャナーを使った実習を行いました。パンデミックの期間、こういった対面研修が受けれなかったこともあり、受講生たちは講師にたいへん積極的に多くの質問をしていました。
次世代考古学研究センターでは、今後とも、文化庁事業の枠組みの中で、夏休みの期間を利用してグアテマラ・ティカル国立公園(世界複合遺産)やホンジュラス・コパンのマヤ遺跡(世界文化遺産)における3D考古学の研修事業を実施していく計画です。